
バグフィルターのろ布は消耗品です。期間の使用により破損、劣化すると、ダイオキシン類等含んだダストを施設外に排出してしまうおそれがあります。焼却プラントが示す交換のサインを感じたら、早めにろ布交換工事とその工事の見積り依頼をご検討ください。
「カイホウおまかせサポート」のろ布交換工事は以下のような流れになっています。

当サポートでは
が判明すれば、取り急ぎ、ろ布の簡単なお見積りが可能です。さらに、施設の場所等の情報を確認後、交換工事のお見積りもいたします。

発注が決まりましたら、お見積りのときに確認した寸法等のほかに、集塵機メーカー・図面の有無・付属品の形状・使用条件・温度環境等の細かい調査を行い、施設にマッチしたオーダーメイドのろ布の製作にとりかかります。
また、ご要望があれば、ろ布の吊下試験(テストろ布)も行います。

バグフィルターろ布交換工事は、焼却施設を停止しなければならないため、あらかじめ細かいお打ち合わせが必要です。
…など、細かく打ち合わせをして、最も効率のよい形で工事をすすめてまいります。


作業24時間前には、バグフィルター保温用ヒーターを停止し、パルス洗浄を行って、なるべくダストを落としておきます。
資材の搬入が終了したら、作業の準備に入ります。

施設内を養生することにより、ダイオキシン類を含んだダストが外部に流出するのを防ぎます。仮設養生の出口にはエアシャワーを設置します。
また、飛散したダストが、集じん機周辺の機器類に入り込んでしまうと、故障の原因になってしまうので、機器周辺は特に丁寧に養生します。

まずは、集じん機の上部に上り、点検口の開放を行います。
ろ布の取り外し、取付けはここから行います。

点検口を開け、リテーナー(保持器)を抜き取ります。
リテーナーは、腐食及び歪みのチェックをしながら実施します。

リテーナーを抜き取った後、ろ布を取り外していきます。
取り外した使用済みのろ布には、ダイオキシン類を含んだダストが付着しているので、飛散防止のため密閉袋に入れておきます。

ろ布を取り外し、集じん機内を清掃した後、新規ろ布を取り付けます。
ろ布取り付け後に再びリテーナーを取り付けます。

集じん機が効率よく作動するよう、吊下げ間隔の調整を行います。
上部作業者と下部作業者が連絡を取り合いながら行います。
ろ布同士が接したり、間隔が開きすぎてしまわないように注意して調整します。

点検口のパッキンは、長期間の使用で痛みが激しくなっている場合がほとんどです。
パッキンが破損していると、空気が漏れこみ、集じん機の能力が落ちてしまうので取り替えます。

正式にはプレコーティングといいます。
ろ布の表面を守るため、また適切な差圧を保つため、ろ布の表面積1m2あたり200gを基準に珪藻土等を噴霧します。このプレコーティングは、実施手順、ろ布の材質による差圧調整、使用材料の選定など、施設によって異なる部分が多いので、以前の資料や現在の状況などを見て慎重におこないます。

試運転時に、通常の運転で問題がないか細かくチェックします。特にバグフィルター通過時の温度の状況や、差圧の急激な変化には注意を払います。
長期間の使用で目詰まりしたり、破損して穴が開いたろ布から、新しいろ布に交換したわけですから、以前の状態からは差圧等の変化があって当然です。当サポートではこの場合の微調整についても、的確なアドバイスをさせていただきます。

交換したろ布は、特別管理産業廃棄物として適正に処分します。
ごみ焼却炉の場合、自家処理(自己の焼却炉で処分)することも問題はないとされています。

工事前と同じ能率で焼却炉の運転が可能かどうかを確認します。
当サポートでは、業務再開前の差圧等の微調整についても、的確なアドバイスをさせていただきます。
通常運転再開後に発生した不具合などありましたら、すぐにご連絡下さい。 調査を行い、詳しい原因を探ります。